第2回BSEC研究会

日時:2020年9月25日(金) 13時00分~17時00分
場所:オンライン会場(Microsoft Teams)
参加費:無料
 登録:定員に達したため登録を終了しました(事前登録制,定員100名)

プログラム:
講演1(招待講演):13:00~13:40
講演者:中村 龍矢(株式会社LayerX)
演題:Ethereumの近況・Ethereum 2.0
概要:本講演では、目まぐるしく変化するEthereumのエコシステムの全体を俯瞰する。特に、Layer2のスケーリング技術や、分散型金融などのアプリケーション、そして、Ethereumの大規模なアップグレードプロジェクトであるEthereum 2.0について、講演者の研究内容やコントリビューターとしての経験も踏まえて解説する。(公開資料

講演2:13:40~14:00
講演者:面 和成(筑波大学)
演題:ブロックチェーンに関するセキュリティ研究活動 2020
概要:ブロックチェーンのユースケースが数多く提案されているなか,ブロックチェーンのセキュリティを考えることは非常に重要である.特に,ブロックチェーン自体の安全性評価に加えて,ブロックチェーンを適用した安全なシステムの構築が求められる.本発表では,上記2点の観点で,ブロックチェーンのセキュリティに関する最近の研究内容について,我々の研究活動を中心に概説する.(公開資料

講演3(招待講演):14:00~14:40
講演者:岡田 仁志(国立情報学研究所)
演題:ブロックチェーンおよび分散型仮想通貨の技術受容行動に関する社会科学的観点に基づく研究の諸相(仮題)
概要:明確な中心を持たないブロックチェーンは信頼の構造に変革をもたらす技術であり,従来の自然人または法人の信用に依存してきた社会から,CODEへの信頼に依拠する経済への移行を促す.本講演では,通貨の受容に関する社会科学の諸研究をヒントに,ブロックチェーン・エコノミーの将来性を考察する.(公開資料

講演4:14:40~15:00
講演者:吉岡 克成(横浜国立大学)
演題:Ethereumの脆弱性と攻撃に関する調査
概要:本講演では、Ethereumの脆弱性と攻撃に関する最新研究動向の調査結果とハニーポットを用いた実攻撃の観測状況について報告する。(公開資料

(休憩20分)

講演5(招待講演):15:20~16:00
講演者:太田 真(SEYMOUR INSTITUTE 株式会社)
演題:パブリックチェーンを活用したプロダクト開発と海外のブロックチェーン技術の 社会実装
概要:その部分/機能はブロックチェーンでなければいけないのか、を理想と実用、 ユーザビリティとマスアダプションのバランスを調整しながらプロダクト開発を 進めるプロジェクトを紹介する。フィンテックとブロックチェーン開発をとりま く規制で世界をリードするスイスでのブロックチェーンの社会実装を紹介する。(公開資料

講演6:16:00~16:20
講演者:江村 恵太(情報通信研究機構)
演題:暗号理論におけるブロックチェーン
概要:暗号理論では, 様々な暗号要素 (公開鍵/共通鍵暗号, 署名, ゼロ知識証明, 一方向性関数等々) を組み合わせて別の暗号方式を構成する研究 (一般的構成) や, 逆にある暗号要素をどのように組み合わせても所望の暗号方式を作成するのは困難であることを示す研究 (ブラックボックス帰着困難性) が行われている. 本講演では, ブロックチェーンを暗号要素の一つとして見た場合, 構成可能性/不可能性の研究においてどのような結果が示されているのかを簡単に紹介する.(公開資料

講演7(招待講演):16:20~17:00
講演者:大場 義洋(キオクシア株式会社)
演題:ブロックチェーンを使用したサプライチェーン管理システムの試作及びプライバシー保護の動向
概要:近年、ブロックチェーンの適応領域は、仮想通貨のみならず、スマートコントラクトを使用したIoTに拡大している。本発表では、Non-Volatile Memory express Over Fabrics (NVMe-oF(TM))をストレージに使用したエッジコンピューティングアーキテクチャに基づき、ブロックチェーン及びスマートコントラクトによる流通トランザクションの管理を行うサプライチェーン管理システムの試作について紹介する。後半では、一般的にブロックチェーンIoTシステム全般に必須となるプライバシー保護に関する最新動向を紹介する。(公開資料