リスク工学研究会(RERM)
リスク・レジリエンス工学学位プログラムでは,定期的にリスク工学研究会(Risk Engineering Research Meeting : RERM)を開催しています。参加は自由ですので,教員,学生を問わず,専攻外の方でも,興味をお持ちの方はふるってご参加ください。
趣旨
近年,個人・企業等の自然災害のリスクおよび社会リスクに対する関心は高くなってきている.地球規模での高度情報化が進み,社会システムも複雑化する一方で,ひとつの事象を限定的な分野内で把握し,問題点を解決することは年々難しくなっている.リスク評価の難しさは,社会の複雑化と密接に関連しており,リスクに対する関心の高まりは,昨今の複雑かつグローバルな社会事象を反映していると思われる.
そのような背景の中で,2002年度 リスク工学専攻には電子情報,機能工学,社会工学から「リスク」をキーワードとして異なる分野の研究者が集まった.
2020年度からリスク・レジリエンス学位プログラムに発展的に移行し、リスク・レジリエンス基盤,情報システム・セキュリティ,都市防災・社会レジリエンス,環境・エネルギーシステムといった研究会設置当初より複雑化した社会の多様なリスク・レジリエンスに対応可能な研究者により構成されている.
しかし,リスク・レジリエンスのニーズに応えるためには抽象的なレベルでの議論ではなく,具体的な構想を練らねばならず,次の二点が必要であると考える.
ひとつは,各構成員がリスク・レジリエンス工学学位プログラムに適した研究をしっかりと進めていくことであり,もうひとつはこれらの各研究を可能な範囲で連携していき学位プログラム内での共同研究プロジェクトとして立ち上げることである.
それらが集まった時に自ずとリスク・レジリエンス工学学位プログラムとしてのユニークな将来構想が見えてくる.
2025年度開催RERM
第232回リスク工学研究会
講演日時 | 2025年4月28日(月) 18:15-19:15 |
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場所 | 総合研究棟B0110とTeamsによるハイブリッド開催 |
講演者 | 崔 子歆(CUI ZIXIN/サイコキン) 氏(筑波大学システム情報系) |
講演題目 | The Body as a Mechanical System(機械システムとしての人体) |
講演概要 | The human body is a sophisticated mechanical system that adheres to the laws of physics. Many mechanisms involved in posture and balance control function unconsciously during fundamental daily movements. However, when these mechanisms fail—such as in instances of slipping or losing balance—we are inevitably made aware of our physical limitations. In this lecture, I will provide a detailed examination of the risk factors for back disorders from the perspective of human factors. > 人間の身体は、物理法則に則る精巧な機械的システムである。姿勢やバランスの制御に関わる多くのメカニズムは、日常における基本的な動作の中で無意識のうちに機能している。しかし、これらのメカニズムが破綻した場合、たとえば滑倒やバランスの喪失といった状況において、私たちは自身の身体的限界を痛感せざるを得ない。本講演においては、ヒューマンファクターの観点から、背部疾患(Back Disorders)のリスク要因について詳述する。 |
参加方法 |
・リスク・レジリエンス工学学位Pの学生・教員は申込不要です。 ・それ以外の筑波大学の方は、所属先メールアドレスにて以下よりご登録ください。 https://forms.office.com/r/4hcngjjgaC |
企画担当・司会 | 秋元祐太朗(システム情報系 助教:R2学位P担当) |
問い合わせ先 | 2025年度RERM担当 秋元(akimoto”at"risk.tsukuba.ac.jp) |