研究内容


人の認知・判断・行動特性に主眼を置き、
人と機械のコラボレーションを支援するシステムの実現を目指す。

設置の目的及び必要性

自動車の運転などの人間行動を支援する技術を総合的に開発することを狙う.人の代替としての自動化ではなく,人と制御を共有するシステム設計方法論の構築に主眼を置くが,生活の中での行動を支援するという視点を重視する.人の行動には,個人差や個人内変動があり,真に必要な支援は,意思決定者たる人の能力,意図や心身状態に応じて異なりうる.そこで,きめ細やかな支援を確立するために,人間行動のモニタリング技術の開発が必要となる.本リサーチユニットは,人間の状態や行動を理解する技術に基づいて,あるべき支援を明確にすることを狙う.

研究計画

  1. 無拘束心身状態•意図推定技術の開発:(担当: 伊藤,遠藤,亀山,福井,周,植野)
    クラスタリング手法によって人間行動の個人差を自動分類するとともに,パターン認識技術をベースに心身状態,意図推定技術を構築する.
  2. 運転能力評価技術の開発:(担当:伊藤,岡田,小野)
    高次脳機能障害患者を主たる対象に,運転能力評価技術の開発を進める.
  3. 行動支援技術の開発:(担当: 伊藤,平岡,和田,丸茂,鈴木,安部,Abbink, Boer,Ho, Popieul, Pacaux)
    制御に直接関与するタイプの支援と,制御に間接的に関与するタイプの支援それぞれを状況によってどう使い分けるかを明らかにする.

研究・教育に期待される効果

  1. データ解析手法を実問題(とくに交通移動体の安全問題)に適用することによって,予防安全技術の高度化が期待される
  2. 現実問題のニーズを解析手法研究者に提示することによって,新たな研究テーマの発掘につながる
  3. 自動車運転支援研究の国際拠点の一つとなるための基礎が確立される(すでに,研究計画1,3では,科研費基盤研究(A)を2期連続して獲得し,国内の重要な研究拠点の一つになっていると自負している).ただし,得られる成果は,自動車運転だけではなく,様々な場面での人間行動に適用可能であると期待される.
  4. ポスドク研究員や大学院生を参加させることによって,研究能力を格段に向上させ,人材供給源としての基礎を確立する