平成29年度 知能情報メディア実験B |
T-3: 簡易プロトタイプピングによるユーザインタフェース設計 |
■担当教員 ● 古川 宏 ● furukawa**** (****は半角の@risk.tsukuba.ac.jpで置き換え)( 総B棟810 ) ■Teaching Assistants ● 未定(システム情報工学研究科リスク工学専攻):r0000000**** (****は同上) ● 未定(システム情報工学研究科リスク工学専攻):r0000000**** (****は同上) ■実施学期・定員 ● 秋学期・12名 ■実験概要 ● "人の特性を明確に考慮したシステム設計(認知的システム設計)" は、「使いやすいシステム」を設計・製造には不可欠なプロセスである。 ● 本実験では、認知的システム設計の具体的な流れと各処理ステージの手法・手段の基礎を理解することを目的とする。 ● 実際に利用されているシステムあるいはアプリケーションソフトを対象に、(1)人の認知情報処理モデルを用いたヒューマンインタフェースの設計(視覚的画面を対象)と(2)簡易型プロトタイピングによるユーザビリティ評価を実施する。
【対象】 任意のコンピュータアプリケーションソフト 【目標】 既存システムに対する新たなヒューマンインタフェースの開発、あるいは、新規に追加する機能に対するヒューマンインタフェースの開発 【内容】 初期設計とユーザビリティテスティング(画面設計、プロトタイプの作成、ユーザビリティ評価と再設計) 【手法】 ユーザビリティテスティング手法として、簡易で直観的・実用的手法である "ペーパープロトタイピング"(注) 【体制】 グループ単位
(注)『ペーパープロトタイピングについて』 ● ペーパープロトタイピングとは (C. Snyder, 「ペーパープロトタイピング」(2004)より) * ユーザビリティテスティングの一種である。 * ペーパープロトタイピングでは、ユーザを代表する人物が、現実に想定される課題を紙製のインタフェース上で実行する。 * この紙製のインタフェースは "コンピュータ役" の人によって操作されるが、コンピュータ役はそのインタフェースがどのような働きをするかを説明しない。 ● ペーパープロトタイピングは、1980年代半ばに始められ、1990年代半ばにはIBM、Honeywell、Microsoft などの企業において自社製品の開発手法として大きく用いられるようになった。 ● 今日でも、ユーザビリティの専門家によってユーザー中心デザイン(user-centered design)において広く使用されている。 ● 関連ページ: 上記著者C. SnyderによるWebページ、 英語版Wikipedia、 他にも"ペーパープロトタイピング"や"paper prototyping"でgoogleしてみてください。 ■実験内容とスケジュール (1)オリエンテーション ● 全体の流れ、実験の進め方 ● ヒューマンモデルによるインタフェース設計について ● ペーパープロトタイピングおよびユーザビリティ評価について (2)インタフェース設計およびユーザビリティ評価の計画策定 ● 対象システムの選定と理解 ● 既存インタフェースに対するユーザビリティテスト ● ユーザの課題の設計 ● 取得データと取得方法の決定 ● データの解析方法の決定 ○計画・設計案の検討会(班ごとに実施) (3)簡易プロトタイプの作成 ● 画面のリストアップ ● 画面のデザイン ● 内部的ウォークスルーによる評価 ● ユーザビリティテストの準備 ● 担当教員・TAとの“設計画面・プロトタイピング方策案検討会”(班ごとに実施) ○設計画面・プロトタイピング案の検討会(班ごとに実施) (4)簡易プロトタイプによるユーザビリティテスト ● ユーザビリティテスト ● データ解析 ● 想定したユーザ行動との相違 ● 問題点の抽出 ● プロトタイプの修正 (5)全体のまとめと報告会の準備 (6)結果報告会 ● 全体で実施 (7)最終レポートの作成・提出 ※個人ごと ● 解析結果に基づく考察 ● 最終レポート提出 ■関連科目 ● 「認知科学概論」 (知能情報メディア主専攻科目:春AB学期) ● 「ヒューマンインタフェース」 (知能情報メディア主専攻科目:春AB学期) ■備考 ● 当実験は3人を1グループとするグループ単位で実施する。 ● ただし、最終レポートは個人ごとに作成し、提出する。 ● 主専攻科目「認知科学概論」と連携した内容なので、同科目の履修を勧める。 |