リスク工学研究会(RERM)

2016年度開催RERM

第154回リスク工学研究会(学生企画)

講演日時 2016年12月5日(月)18:15~19:45
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 薄井 宏行 氏(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 助教)
講演題目 ネットワークを構成するリンク幅の確率密度関数と道路幅員分布への応用
講演概要 ネットワークは,点(ノード)の集合とそれらを互いに連結する線分(リンク)の集合で構成され,現実世界だけでなく,仮想世界における抽象モデルとして多数応用されている.道路網のように,厳密にはリンク幅をもつネットワークは数多く存在する一方で,リンク幅の確率密度関数については具体的に明らかにされていない.本講演では,1)リンク幅の確率密度関数を推定する方法を説明するとともに,2)実市街地における道路幅員分布へ応用した結果を報告する.
企画担当・司会 長谷川 大輔(リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第153回リスク工学研究会

講演日時 2016年11月21日(月)18:30~19:30
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 柏木 雅英 氏(早稲田大学理工学術)
講演題目 精度保証付き数値計算の原理と実装
講演概要 精度保証付き数値計算は、計算を行なうと同時に、その計算結果の数学的に厳密な誤差評価を行なうような数値計算法の総称である。有限桁の数値を使用することによる丸め誤差、反復計算を有限回で打ち切ることによる打ち切り誤差、連続の問題を離散の問題で近似することによる離散化誤差など、全ての誤差を考慮し数学的に厳密な誤差評価を得る。本講演では、・数値誤差によるリスク ・様々な数値誤差 ・区間演算 ・精度保証付き数値計算の原理 ・精度保証付き数値計算の実装 ・精度保証ライブラリの使用例 などについて解説する。
企画担当・司会 高安亮紀(システム情報系 助教:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第152回リスク工学研究会(学生企画)

講演日時 2016年11月14日(月)18:15~19:45
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 加藤 和彦 氏(産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター システムチーム チーム長)
講演題目 太陽光発電設備の安全健全性に関する諸問題
講演概要 2012年7月の再生可能エネルギー発電の固定価格買取制度の施行以降、太陽光発電設備の導入が急速に進んでいる。これにともない太陽光発電設備のインシデントや事故も発生しはじめている。太陽光発電はその発電原理のゆえに、日中においては発電を止めることができない、という特質をもつため、常に感電や火災のリスクをともなう。  本講演では、昨今の太陽光発電設備の最近の事故事例を紹介するとともに、その安全健全性の問題を社会科学(法学、倫理学、行動科学、心理学、ヒューマンエラーなど)と自然科学の両面から解説する。
企画担当・司会 Maryam Huda(リスク工学専攻 博士後期課程 )
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第151回リスク工学研究会

講演日時 2016年10月31日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 歌川 学 氏(産業技術総合研究所 安全科学研究部門エネルギーシステム戦略グループ)
講演題目 省エネ対策の規模と評価
講演概要 省エネ対策について、対策可能性と費用対効果の概要、エネルギー消費実態・ CO2排出実態から、事業者等の取り組む目安としての規模を紹介し、各主体によ る対策優先順位付け手法について報告する。
企画担当・司会 遠藤 靖典(システム情報系 教授:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第150回リスク工学研究会(学生企画)

講演日時 2016年10月24日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 山形 与志樹 氏(国立研究開発法人 国立環境研究所 地球環境研究センター 気候変動リスク評価研究室)
講演題目 Land use & Transport Modeling for Urban System Design(日本語にて講演)
講演概要 This lecture introduces our newly developed Spatially explicit Urban Land-use Model (SULM) as a tool for resilient urban planning. The SULM can create land-use and social economic scenarios at micro districts level based on an urban economic theory. In order to co-design transformative urban plans with local stake holders, it is important to visualize possible future land-use scenarios.
企画担当・司会 嚴 先鏞(リスク工学専攻 博士後期課程 )
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第149回リスク工学研究会

講演日時 2016年10月17日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 面 和成 氏 (筑波大学システム情報系 准教授)
講演題目 変化するサイバー脅威とその対策
講演概要 近年,情報漏洩に関する事件が頻発しており,特定の組織を狙う標的型攻撃と呼ばれるサイバー攻撃が増加している.標的型攻撃では,遠隔操作で組織の機密情報の窃取を行う Remote Access Trojan (RAT) と呼ばれる遠隔操作ウイルスが用いられており,その感染を完全に防ぐことは難しいと言われている.本講演では,これまでのセキュリティ基本対策だけでは防ぐ事が難しくなっている新たなサイバー脅威について解説し,特に標的型攻撃やRATなど身近に潜む脅威がもたらすサイバーリスクについて述べると共に,最新のRAT検知手法の概要を紹介する.
企画担当・司会 高安亮紀(システム情報系 助教:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第148回リスク工学研究会

講演日時 2016年7月5日(火)14:00~15:00
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 中田 亨 氏 (国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター  研究チーム長 (主任研究員))
講演題目 研究の企画の立て方と、論文の書き方
講演概要 よい研究とは何でしょうか? 行うに値する実験とは何でしょうか? 論文は何をどう書けばいいのでしょうか? それは難問のように思えますが、実は答えは単純なものです。「良い研究とは、たとえ適用範囲は小さくとも、特定の問題を完全に解決するものである。」「勝算を得てから実験せよ」「論文は、何の問題をなぜ解くか、どう解くのがよいか、証拠を示せるか、の3つを書く。」ポリシーに基づいたしっかりとした企画があれば、研究は成功します。本講演ではこれら研究の勘所をご紹介します。
企画担当・司会 羽田野 祐子(システム情報系 教授:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第147回リスク工学研究会

講演日時 2016年6月13日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 須賀 祐治 氏(株式会社インターネットイニシアティブ/暗号プロトコル評価技術コンソーシ アム)
講演題目 2020年代を生き抜くための暗号サバイバル術
講演概要 スノーデン事件が明るみになったことで,これまでいわゆる「中二病の戯言」と しか思えなかった現実に直面しています.もはや暗号技術を適用しているだけで は安全ではない時代に突入しました.本講義では「安全だと思っていたらそう じゃなかった」案件を様々な角度から取り上げ,今後我々が進むべき道について ディスカッションしたいと考えています.子どもたちに買い与えるバービー人形 やテディベアが安全ではないとしたら,あなたはどう考えますか?
企画担当・司会 西出 隆志(システム情報系 准教授:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第146回リスク工学研究会

講演日時 2016年5月30日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 八木 勇治 氏 (筑波大学生命環境系 准教授)
講演題目 地震という厄介な現象とどう付き合うのか
講演概要 阪神淡路大震災後に整備された地震計観測網や地殻変動観測網によって、特異な前兆的な現象が観測される大地震があることが分かってきた。その一方で、前兆的な現象と言えるものが確認できない大地震もあり、また、前兆的な現象に類似した現象が観測されたからといって、必ず大地震が発生するわけではないことも分かってきた。実に中途半端な状況であると言える。現在の状況を実際の大地震を例に概観し、今後、地震学者はどのように社会と向き合うべきなのかについて議論したい。
企画担当・司会 谷口 綾子(システム情報系 准教授:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第145回リスク工学研究会

講演日時 2016年5月23日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 鈴木 研悟 氏 (筑波大学システム情報系 助教)
講演題目 技術と社会をつなぐエネルギーリスク工学の視点
講演概要 新技術の普及は人々の生活を豊かにする一方で、自然・人間・社会との間に新しい問題を引き起こす。この数百年で急激に発達したエネルギー技術もその例外ではなく、供給安定性・環境性・経済性・安全性等のさまざまな問題を抱えたまま、近代社会の基盤技術として用いられ続けてきた経緯がある。本講演では、エネルギーリスク工学がこうした問題にどのような視点で臨むのかを示すとともに、講演者が過去に行ってきたエネルギーシステム解析・燃料電池内部の物質輸送現象等の研究を、エネルギーリスク工学の視点から振り返り、今後の展望を示す。
企画担当・司会 谷口 綾子(システム情報系 准教授:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第144回リスク工学研究会

講演日時 2016年5月16日(月)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 高安 亮紀 氏 (筑波大学システム情報系 助教)
講演題目 間違える数値計算とその対策
講演概要 数値計算を利用する分析・解析は,現在,広く使われている.しかし,コ ンピュータの演算は近似演算であるため,数値計算が間違える事がある.従っ て,もし数値計算の結果を鵜呑みにしてしまうと,思いもよらないリスクが内在 する事になってしまう.本講演では,数値計算が間違える例をいくつか紹介し, その原因を分析する.さらに数値計算の不確実性を補うために「間違えない」数 値計算手法である精度保証付き数値計算を紹介する.
企画担当・司会 谷口 綾子(システム情報系 准教授:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2016年度RERM担当 谷口 綾子(taniguchi"at"risk.tsukuba.ac.jp)
Go to Top