リスク工学研究会(RERM)

2014年度開催RERM

第132回リスク工学研究会

講演日時 2014年12月22日(月)19:00~20:00
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 糸永 洋三 氏(博報堂DYインターソリューションズ)
講演題目 データサイエンスとマーケティング・プランニング
講演概要 インターネットや大容量の記録メディアが普及し、近年では人々の情報接触 パターンは多様に変化している。テレビを中心としたマスメディアから得た 情報を、インターネットで調べて、店頭で実際に商品を確認し、 インターネットのショッピングサイトで購入するといった行動が見られ、 企業は複数の情報チャネルを設けて見込顧客への商品・サービス情報の伝達を 行う必要が出てきた。
こうした状況に対応する為には、マーケティング活動をより精緻に実行する 為の手法が必要になる。テレビCMなどより大衆に訴えかけるATL (Above the Line)と情報を受け取った人々の特性に応じて購買へと導くBTL (Below the line)を統合的に設計し、効果測定を行い、次の施策を検討するPDCAサイクル を確立する事で、より”顧客を知る”為の活動が戦略上重要な要素になっている。 本研究会では現在企業が行っている最新の統合コミュニケーション設計(IMC) 手法と、データ解析をベースとしたマーケティング施策の立案手法、及び活用 されている技術(アドテクノロジー)に関して実例を元に紹介し、 マーケティングと技術の融合について議論を行う事を目的とする。
企画担当・司会 司会:金山 直樹(システム情報系 助教:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第131回リスク工学研究会

講演日時 2014年12月15日(月)18:00~19:00
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 村尾 修 氏(東北大学災害科学国際研究所 教授)
講演題目 国連防災世界会議とHFA IRIDeS Report
講演概要 2015年3月に第3回国連防災世界会議が仙台で開催され、 2005年に宣言された各国が取り組んでいくべき防災の 枠組み「Hyogo Framework for Action(HFA)」の 次なる課題が議論される。東北大学災害科学国際研究所では、 このHFAを通じて東日本大震災を検証し、それを「HFA IRIDeS Review Report Focusing on 2011 Great East Japan Earthquake」 としてとりまとめた。本研究会では、その内容と 国連防災世界会議に対する取り組みについて報告する。
企画担当・司会 司会:金山 直樹(システム情報系 助教:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第130回リスク工学研究会

講演日時 2014年12月8日(月)18:30~19:30
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 駒野 雄一 氏 (株式会社東芝 研究開発センター コンピュータアーキテクチャ・セキュリティラボラトリー 研究主務)
講演題目 情報セキュリティを支える暗号実装技術
講演概要 IoT(Internet of Things)の普及に伴い、 情報セキュリティはあらゆる分野で必須要件になっている。 情報セキュリティは暗号技術により担保されるが、 システムが安全であるためには、暗号機能を単純に利用すればよいだけでなく安全に実装する必要がある。 本講演では、暗号実装に対するサイドチャネル攻撃とその対策、 および、物理解析への対策技術であるPUF(Physically Unclonable Function)の概要を紹介する。
企画担当・司会 司会:金山 直樹(システム情報系 助教:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第129回リスク工学研究会

講演日時 2014年12月1日(月)18:30~19:30
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 渡部 大輔 氏(東京海洋大学大学院海洋工学系流通情報工学部門 准教授)
講演題目 地理情報システムを用いた物流リスクの評価
講演概要 近年の経済のグローバル化により,陸・海・空の国際物流ネットワークを 駆使したサプライチェーンが構築されている.輸送包装の設計において, 輸送中の貨物が振動,衝撃,圧縮,温度,湿度などの外力をどの程度 受けているのかを把握するために,世界的な輸送ルートにおける輸送環境の 調査を行うことが必要不可欠である. 一方,情報通信技術の進化に伴い,衝撃加速度や温度・湿度などの輸送環境を 記録するデータロガーの小型化・大容量化が進むとともに,人工衛星を 利用したGPSにより全世界的に位置情報の取得が可能となった.そして, 市販されている製品を用いることで,「いつ、どこで、どのような」 環境で輸送されてきたのかを,安価かつ容易に把握することが可能となった. 本発表では、地理情報システムを活用し、アジア域内におけるトラック走行 実験により得られた位置情報及び振動・衝撃計測データを用いた物流リスクの 評価について説明する。
企画担当・司会 オム・ソンヨン(リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第128回リスク工学研究会

講演日時 2014年11月17日(月)18:30~19:30
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 江藤 諒 氏(一般社団法人日本エネルギー経済研究所 計量分析ユニット 需給分析・予測グループ 研究員)
講演題目 日本エネルギー経済研究所の概要とアジア/世界エネルギーアウトルックについて
講演概要 近年のエネルギー問題は、単にひとつの産業や一国の経済の範囲内で取り扱うことはできず、 さらに環境問題なども考慮する必要がある。 日本エネルギー経済研 究所(IEEJ)は、この点を認識した上で、 産業や国民の期待に応えるべく調査、研究活動に取り組み、 世界的視野で問題点の解明や対応策についての提言を行っている。 本講演では、IEEJの概要を紹介していくとともに、 特にアジア/世界エネルギーアウトルックについて説明する。
企画担当・司会 秋元 祐太朗(リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第127回リスク工学研究会

講演日時 2014年10月29日(水)14:00~15:30
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 Dick de Waard, PhD (University of Groningen, Department of Neuropsychology, Traffic Psychology Groningen, The Netherlands)
講演題目 On the road to fully automated driving: the role of acceptance and behavioural adaptation
講演概要 Thanks to Google, the "driverless car" is frequently being mentioned in the news. In my presentation I would like to look back on previous research with regard to in vehicle automation and advisory systems, but also look at the future.
I will present studies that were performed at our university on Advanced Driver Assistance Systems, and the effectiveness of these systems. Behavioural adaptation, that is how people respond and change their behaviour as a result of these systems, will be considered in particular. Although already in the nineties of the previous century the Automated Highway System in the USA and similar programmes in Japan showed that automated driving in platoons on dedicated lanes was possible, now, almost twenty years later, there are still several factors hindering its introduction. Important limitations are not of a technical nature, but come from Human Factors considerations. Response to system failure, handing back control after automated driving, and acceptance of fully automated driving turn out to be critical factors. Up to today driver support instead of driver replacement has been more successful. For the near future support systems that are optimised to support specific groups of drivers are developments that we can expect. These special groups include older or patient groups of drivers such as drivers with mild cognitive impairments, whose expectations and requirements differ from young healthy drivers. These different needs should be considered by human factors researchers in this domain.
(なお、本講演は、科研費基盤研究(A)「スキルの維持向上に基づき能力限界と 機能喪失に備える相補的ヒューマンマシンシステム」、計測自動制御学会システ ム・情報部門ヒューマンマシンシステム部会との共同開催となっております。)
企画担当・司会 伊藤 誠(システム情報系 教授:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第126回リスク工学研究会

講演日時 2014年10月27日(月)18:30~19:30
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 張 一凡 氏(西日本電信電話株式会社 技術革新部研究開発センター)
講演題目 注目を集めるセキュリティリスクと企業としての取り組み例
講演概要 研究開発の目的はその結果を実社会で役立てることであるが, 実際に研究成果をサービスにつなげることは難しい. 研究内容を社会に役立てるため, 事前調査を行うことで有効な研究テーマの絞込を行った例として, ファイル追跡技術を紹介する.
ファイル追跡技術は情報漏洩のリスクに着目した技術であり, ファイル操作ログに対してをビックデータ解析を用いて, 特定のファイルが何時,誰によって,どのように操作され, 漏洩したかを特定する. 大規模な企業では追跡の性能確保後困難であり, MapReduceを利用した並列処理による効率化手法について説明する.
企画担当・司会 金山 直樹(システム情報系 助教:リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第125回リスク工学研究会

講演日時 2014年10月20日(月)18:30~19:30
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 高橋 潔 氏((独)国立環境研究所 社会環境システム研究センター 統合評価モデリング研究室 主任研究員)
講演題目 地球温暖化リスクに関する最新の科学的知見 -IPCC第5次評価報告書をふまえて-
講演概要 じわりじわりとではあるものの、温暖化は着実に進行しつつあり、 またその生態システム・人間システムへの影響も次第に顕在化してきている。 また、将来に目を向けると、 人間活動による温室効果ガスの排出を速やかにかつ大幅に削減できない場合には、 温暖化の速度はさらに増すことが予測されている。 温暖化が引き起こす各種の影響について、 今何が分かっていて、何がまだ良く分かっていないのか、 本年3月に公表されたIPCC(気候変動に関する政府間パネル)による温暖化影響に関する 報告書の内容も含め、最新の科学的知見について紹介する。
企画担当・司会 木下 尚彦(リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第124回リスク工学研究会

講演日時 2014年6月23日(月)18:30~19:30
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 前田 哲彦 氏((独)産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所 主任研究員)
講演題目 福島再生可能エネルギー研究所の概要と水素関連研究について
講演概要 産総研では、2014年4月に福島県郡山市に再生可能エネルギー研究所をオープンさせた。 そこでは、太陽光発電、風力発電、地熱・地中熱利用技術や、 再生可能エネルギーの最大限の導入を目標に水素等のエネルギー貯蔵を特徴にしたシステム技術開発を行う。 これらの研究の概要を説明するとともに、水素エネルギーシステムに関する研究について掘り下げて紹介する。
企画担当・司会 岡島 敬一 (システム情報系 准教授: リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第123回リスク工学研究会

講演日時 2014年6月9日(月)18:30~19:30
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 吉田 健一 氏(筑波大学ビジネスサイエンス系 教授)
講演題目 ネットワークとデータおよびデータマイニング
講演概要 情報・通信技術の普及に伴ない、 インターネットを使ったマーケティングやビッグデータなどが話題とされる機会が増えている。 今回はそのような背景の中、ネットワークのIP層からアプリケーション層まで、 一見関係の乏しいテーマが同じような技術的視点からアプローチできる事を紹介する。
具体的には、化粧品のCM効果測定、映画の興業成績予測といったアプリケーション層のデータ解析から、 Internet VirusやSPAM mailの発見といったIP層のデータ解析まで、 単純な数の計測技術の重要性と、その効果について紹介する。
企画担当・司会 金山 直樹 (システム情報系 助教: リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第122回リスク工学研究会

講演日時 2014年6月3日(火)18:15~19:15
場所 筑波大学総合研究棟B-0110公開講義室
講演者 矢内 直人 氏(大阪大学情報科学研究科 助教)
講演題目 現代における暗号技術とその応用
講演概要 暗号技術は歴史的には軍事目的を主として通信内容を秘密にするために利用されてきた。 現代における暗号の機能と役割は大幅な拡充がされており、 クラウドストレージなど応用サービスを見据えたものからネットワーク経路の構成などインフラ基盤となりえるものまで、多岐にわたる。 本講演では近年の暗号技術に導入されているさまざまな機能とその社会応用について紹介する。 また、関連する暗号技術の安全性議論についても、「数学的に証明できる」安全性を中心に紹介する。
企画担当・司会 金山 直樹 (システム情報系 助教: リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2014年度RERM担当 金山 直樹(kanayama"at"risk.tsukuba.ac.jp)
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