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ブロックチェーンセキュリティ(BSEC)研究会

BSECは2021年からBWS(ブロックチェーンセキュリティワークショップ)に進化します.
 2021年10月は,コンピュータセキュリティシンポジウム(CSS2021)の企画セッションにおいて,BWS2021を開催いたします.

[趣旨]
ブロックチェーンとは,ブロックと呼ばれるデータの単位を一定時間毎に生成し,チェーンのように連結していくことにより,過去のデータの実行履歴を全て記録・公開する分散型台帳技術です.ブロックチェーンは,分散された計算機で構成されるP2Pネットワークで支えられており,信頼機関が不在のまま動作する自律分散型ネットワークのための重要な技術の一つとされています.暗号技術やネットワーク技術,データベース技術,ゲーム理論など,様々な技術を複雑に組み合わせた複合技術といえます.ブロックチェーンが最も成功した実例としては,BitcoinやEthereumなどの暗号通貨(暗号資産)が挙げられます.

ブロックチェーン技術を基盤としたシステムが真にセキュアになるためには,ブロックチェーンの解析研究だけでなく,サイバー攻撃対策の研究や暗号理論の研究との分野横断的な連携が極めて重要です.しかしながら,このようにブロックチェーンのセキュリティを核とした連携はまだ少ないのが現状です.

ブロックチェーンセキュリティ(BSEC)研究会は,サイバー攻撃対策と暗号技術の両面から、ブロックチェーンに対する統合的なセキュリティの研究を促進するための研究会として,2019年4月1日に設立されました.異なる研究分野の人達がお互いに意見交換を行い,ブロックチェーン技術を基盤とした真にセキュアなシステムの構築を目指すとともに,ブロックチェーンの真贋性を検証する研究会です.毎年9月に開催予定です.参加費は無料で,どなたでも自由に参加可能です.

[研究会]
2020年9月25日(金) 第2回BSEC研究会 (登録者数:138名)
2019年9月13日(金) 第1回BSEC研究会 (登録者数:29名)

[委員]
面 和成(筑波大学)
吉岡 克成(横浜国立大学)
江村 恵太(情報通信研究機構)

本研究会の一部は,科学研究費補助金 基盤研究(B)「ブロックチェーンを基盤とする高信頼性を持った自律分散型監視技術」(19H04107) の助成を受けています.